誰も

いない

小さな

小さな

この

部屋の中で

…

自分で締め切った扉を

何度開けても

誰も

入っては来ない

…

みんな

遠くの方で

遠くにいる自分と

笑いあってて

それを

ここにいる

この奥の部屋にいる自分が

静かに

見ていたり

感じていたり

目を背けていたりする

…

どうして？

なんで？

そんなことを思っても

疲れちゃうだけだから

今はもう

そんなことも

思わなくなったけど

でも

それって

けして

もう大丈夫になったとかじゃなくて

きっと

無視してるだけ

フタをしてるだけなんだよね

でも

だからって

どうしようもないし

どう変えることもできないし

もう

無理なんだよね

このまま進んでいっても

このまま歩いていっても

遠くの自分が

もっともっと

遠くに行くだけだろうし

何も変わらない

何も変えられない

だから

だからさ

また

扉を閉じて

鍵まで閉めて

もう誰も入れないし

もう本当に誰も入って来られないようにして

…

諦め

たい

なんて思ってなかったし

無理だなんて

思いたくもなかった

けど

でも

どう考えても

どこを見てみても

今は

この小さな部屋の

壁だけ

窓はあるけど

外なんて見えない

灯りはあるけど

冷たく照らすだけ

…

誰にも届かない

この

想いは

誰にも届けられない

この

祈りは

ずっと

ずっと

この閉ざされた部屋の中で

彷徨い続けて

行き場を失って

また

私のもとに戻ってくる

そうして

また

辛くなっていくだけ

…

でも

…

…

…

…

…

あなたが

諦めそうになりながら

灯し続けていた

小さい小さい

炎の

かすかな

光が

こんな曲になって

今

大地へ、天へ、届いていきます

…

大丈夫

ちゃんと

届いているよ

…

神謝